9月の話ですが、休暇を利用してクロアチアに行ってきました。
日本でもここ数年人気の出てきた、ヨーロッパの観光地です。




日記は簡単ですがこちらにて
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せっかくなので、今回はややマニアックに日本と西洋の街並みの違いについてレポートしてみます。

ひとくくりに日本と西洋といってもいろんなケースがありますので、新興住宅地ではなく、比較的歴史のある街並みについて考えます。

日本では、敷地ぎりぎりまで建物を建てることは景観的によくないという考えがあるため、低い塀や生垣を立てたり、壁を格子状にしてできるだけ圧迫感を与えないようにする傾向があります。
現在は様々な形状、色彩の建物が混在しているために、街並みとしては非常に混沌とした状態になってしまっているのが現実です。




それに対し、西洋の建物は石積みの堅い壁でできているため、非常にはっきりとした建物輪郭が街並みを作ります。
この石積みの壁面は、隣の建物とも連続していくので、美しい街並みへとつながっていきます。




クロアチア ドゥブロブニクのメインストリート。壁面が連続したよくあるヨーロッパの街並み



次に、街の中心性の話です
日本の場合は中心といったものが特になく、地形に合わせて街がつくられることが多いようです。
また、教会と違って神社は集落の端に作られるケースが多く、祭事の時にしか中心となりません。

さらに神社は一般的には中に入れるものではなく、神様を祭るための空っぽな器ともいえます。
神社そのものに目的はなく、鳥居をくぐり、石段を登る寺社に至るまでの道筋によって神聖さを演出するものだと考えられます。
日本人は目に見えないその「奥」にあるものに価値を求めてきたと言われています。




一方、ヨーロッパは教会や広場等を中心とした構成が多く、教会は人々の信仰心のシンボルとして高く高く伸びてきた歴史があります。
中に入ると、天から降り注ぐ太陽の光によって、壮大な空間になっています。




フランス パリの大聖堂 5年ほど前に撮った写真です。圧倒的な存在感


クロアチア ザグレブの大聖堂 天に向かって伸びる空間



たまにこうやって外の世界を見ることで、自分は日本人であるということに気付かされ、自分はどんなところに住んでいるのか、日々何を考えているのか、などいろんなことを考えさせてくれます。

日本人がはっきりとものを言わないこと(以心伝心の考え方)も建物の輪郭をあいまいにすることや、建物そのものに中心性を求めないこととつながっている気がします。


11月に入り、いよいよ寒くなってきました。
我が家にはこたつも登場しました。
皆さま、風邪をひかぬようお気をつけくださいませ。


Fotologue更新してます。
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※今回使用した図は、「見えがくれする都市 槇文彦他著 鹿島出版会」を参考に作成しました。

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